薬剤師オジーの薬の味情報室

薬剤師オジーが、主に日本国内に流通する薬の味見を行い勝手に伝えるブログです、個人の主観的なデータですが医療従事者の方、子育て中の親御さん、薬飲みにくいなと感じてる年配の方の薬の選択の役に立てればと思い行っています。

芍薬甘草湯エキス製剤の味情報

芍薬甘草湯エキス製剤(医療用)の味情報

今回は芍薬甘草湯のエキス製剤の味情報です。

今回は、ツムラ®さん、クラシエ®さん、コタロー®(小太郎)さんの3社のものを使用しました。

クラシエ®、コタロー®さんは細粒、ツムラ®さんは顆粒です。

 

内容量は

ツムラ®

カンゾウ6.0g、シャクヤク6.0g(1日量として)7.5gを2~3回に分けて(2.5g/包)

クラシエ®

カンゾウ6.0g、シャクヤク6.0g(1日量として)6.0gを2~3回に分けて(3.0g/包)

コタロー®

カンゾウ5.0g、シャクヤク5.0g(1日量として)6.0gを2~3回に分けて(2.0g/包)

 

まずは見た目から、

コタロー®さんが色合いでは三社で一番濃い 黄色?黄褐色です。

クラシエ®さん、ツムラ®さんと徐々に明るく(淡く)なっていきます。

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お湯に溶かした場合の見た目も、同様で

コタロー®さんが一番濃い色でクラシエ®さんツムラ®さんと色合いは徐々に明るくなっていきます。

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続いて味です。

コタロー®さん

甘味がかなり強めに感じますが癖や苦味は少ないので飲みやすいです

また細粒なので溶けも良いです。

クラシエ®さん

甘味は強くなく、漢方感(草の感じ)も弱めです。

こちらも細粒なので溶けは良好。

ツムラ®さん

ほんのり甘味がありますが、漢方感も少なく飲みやすい

顆粒タイプなのでやや溶けは劣る・・

 

最後に。

そのまま、粉薬みたいに飲むなら、量が少ないコタロー®さん(2g/包)

持ち運びは、スティック型のクラシエ®さん

溶かして飲むなら、甘いのが好きならコタロー®さん

         甘いのが苦手ならクラシエ®、ツムラ®さん

かなと思います。

 

栄養ドリンクの味比べ 第一弾

栄養ドリンクの味比べ 第一弾(リポビタンD®)

今回は、正直、子供用が数種類あることを知ったので大人用と違うのか気になったので

試してみました。

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成分の違いは表にて

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味は・・

Kids:通常版よりやや薬品感(栄養ドリンク感)は少ないがほぼ味は同じで刺激感は無し

Jr:生薬成分(五味子、刺五加)を含むため匂い、味ともにやや漢方の感じがするが(やや酸味強め)飲みやすいい

ノンカフェ:通常タイプよりややV.B2が多めでノンカフェインです。

味はほぼ同じだがやや渋みと刺激感が少なめ

fine:通常タイプよりかなり甘さは抑えられているが、酸味を少し強く感じる

feel:成分はノンカフェにグリシンが追加されている、味・匂いともカシスの感じが強く飲みやすい

W:通常タイプよりタウリンの量が2倍です、味はほぼ同じです

スーパー:成分としてニンジンが含まれているところが特徴?!

     味は通常版と全く異なり、刺激感などはなくニンジンの味が強い??味です

ゴールドx:生薬成分(反鼻、山薬、地黄)、V.Eを含みます、通常版よりやや香ばしい味、刺激感はない

ゴールドエースローヤルゼリーや、生薬成分を多数含みます

        味は梅(酒)ゼリーを飲んでる感じの味・・

 

以上です。

感想として、どれもビタミンB群をたくさん含んでるのに、あのビタミンBの味がほとんど感じなれない点は企業の努力の成果なんだなと改めて感じます。

 

Kidsは5~14才、Jrは8~14才と書いてあるけど・・・

 

合わせてお読みください

新シリーズとして、脱カプセルやります。 - 薬剤師オジーの薬の味情報室

つくってみましたオジナミンB - 薬剤師オジーの薬の味情報室

 

 

レバミピドOD錠の味情報

レバミピドOD錠の味情報

今回お伝えするのは、レバミピドOD錠(先発はムコスタ®)の味情報です。

※先発品のムコスタ®にODの規格はありません

今回は、後発品でOD錠を発売している、明治さん、日新製薬さん(以下NS)、陽進堂さん(以下YD)の3社の味の比較です。

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まずは、見た目から

パッケージの見た目は各社バラバラ(テンプレートは同じかな?)

シートのデザインも同様に各社バラバラです。

錠剤の刻印も各社片面に識別コードのみの刻印です。

 

それでは、味情報です。

まずは明治さん

ミントの風味がかなり強め、そして苦みもかなり強めです。

後味も大分残ります。

崩壊感は、ボロボロと崩れていく感じ

 

続いて、NSさん

ほんのりミントの風味と甘味があります、苦みはあるがマスキングはされている感じ

崩壊の感じはほろほろと崩れていく感じです

 

最後に、YDさん

ミントの風味は強くなくやや甘味あるが、後味として苦味が残る

崩壊のスピードはゆっくりとボロボロと崩れていく感じ

 

以上から、味に関しては、YD≒NS>明治

かなと感じました。

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溶性ピロリン酸第二鉄シロップ(インクレミンシロップ®)の服薬支援情報その1

溶性ピロリン酸第二鉄シロップ(インクレミンシロップ®)の服薬支援情報その1

今回お届けするのは、溶性ピロリン酸第二鉄シロップ(インクレミン®シロップ)の味と服薬支援情報です。

 

まずは、原液(インクレミン®シロップ)単体の情報から

見た目は淡いオレンジ色の液体です、やや粘性あり

味ですが、サクランボの風味ととろみのある甘い味と後からくるFeの塩味が口の中に残ります。

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それでは、支援情報です。

今回は、リンゴジャム、イチゴジャム、ブルベリージャム、ママレードジャム

あんこ(粒)、練梅、プリン、バニラアイス、アップルジュース、オレンジジュース、グレープジュース、はちみつ黒酢を用いてみました。

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結果は図の通りです。

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個人的な感想として、

一番おいしかったのは、はちみつ黒酢です。

お酢の酸味が薬の甘味や塩見と合うみたいです。

 

2番目はオレンジジュースかなと思います(オレンジ多めの場合)

 

ジャムやあんこはシロップとうまく混ざらないので今回の場合はあまり味の改善には貢献できないのかなという印象です。

 

 

次回は、原液を用いてゼリーにしたり、凍らせてみたいと思います。

 

最後に、MgやCa、VE、タンニンなどでFeは吸収が悪くなり、VCなど吸収は良くなるといわれていますが、あくまで味を改善するのを最優先にしているので今回はこの様な材料を選んでいます。

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第2回オジー実験教室 酸・塩基編

第二回オジー実験教室 酸・塩基編

久しぶりに、実験編です。

今回の実験編も、当ブログのメインテーマの味ではなくほぼ趣味の実験ネタです。

 

今回は紫キャベツ染色液を作り、身近なもの(薬)の液性を確かめてみました。

 

まずは、紫キャベツ染色液から作ります。

 

用意するもの

紫キャベツ 1/4個、精製水1本(500ml)、耐熱容器、包丁、まな板、空のペットボトル、透明な容器(コップ)

最初は紫キャベツ液の作り方です

①紫キャベツをざく切りにします。

②耐熱容器に①のキャベツを移す

③②の容器に精製水を全量加え、電子レンジで15分ほど加熱します。

④粗熱をとり、こした液を空のペットボトルに移したら、染色液の完成です。

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早速、液性を調べます。

最初は、コントロールとして

身近な酸代表のお酢アルカリ性代表として塩素系洗剤で色の変化を試します。

結果は・・

酢は赤、塩素系洗剤はグリーン(青)になっているので、色素液はしっかりできていることを確認しました。

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ここからが本題です

酸性側製剤代表として、カルボシステインムコダイン®とタカタさんのものを)

アルカリ性側代表製剤として、クラリスロマイシン(クラリス®とタカタさんのものを)、酸化マグネシウムマグラックス®)を

お子さんにもよく出る薬として、エピナスチン(アレジオン®)、セチリジン(ジルテック®)、アセトアミノフェンカロナール®)を試しました。

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結果は、

見た目の通り、カルボシステイン製剤は、きれいに赤色になりました。

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クラリスロマイシンは、どちらもグリーン(青色)ですが、先発のほうがやや濃いように感じます。

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マグラックス®もきれいな青色になりました。

他の3種類は特に大きく変化は感じられませんでした。

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最後に、クラリスロマイシン製剤とカルボシステイン製剤を混ぜると抗生剤であるクラリスロマイシン製剤の味が悪くなるから、混ぜないほうが良いの理由(アルカリ性のコーティングが酸塩基反応で剥がれてしまう)を確かめてみました。

各組み合わせで見た目の通り、酸性側に傾くという結果となりました。

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以上。 実験教室でした。

紫キャベツの中にはアントシアニン系色素が含まれています。

その色素が酸塩基間でやや構造が・・・

で色が変わります。

詳しい説明は、今回は省略です。

下手な絵でごめんなさいm(__)m

多分こんな感じ・・

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シロドシンOD錠(ユリーフ®OD)の味情報

シロドシンOD錠の味情報

今回お伝えするのは、シロドシンOD錠(ユリーフ®OD)の味情報です。

 

普通錠とOD錠の見た目の違いから、普通錠とちがいOD錠は2mgも4mgも丸い形状です。

それでは、味情報です。

 

バニラのような香りと甘味があります。

溶けていく感じは良いが、粉がぼそぼそと崩れていくよな感じの溶け方です。

口の中で味わうと、苦みが出てきます(割と残る感じの苦味です)

(メーカーのページにはバニラチョコレイト味とあるけど、チョコの感じはあまりしなかったです)

以上です。

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最後に、いつもより喉が渇いて、おなかの調子が悪いのはきっと気のせい・・

 

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手作りプリンで服薬支援情報その2

手作りプリンで服薬支援情報その2

その1に引き続いて第2弾です。

その2では、ゼラチンと牛乳を使わないプリンを作ってみました。

 

用意するものは

卵 2個、豆乳 400cc、砂糖 大匙3、バニラエッセンス 適量です。

 

①卵を溶いて茶こしでこします。

②鍋に豆乳と砂糖を加え軽く温めながら混ぜます

③②と①を混合し茶こしでこします

④③にバニラエッセンスを加えて種が完成

⑤フライパンにお湯を張って一度沸騰させます(水の量はカップの半分くらいが隠れる量)

⑥⑤のフライパンに種を均等に分けたカップを並べます(カップはアルミ箔で蓋をします)

⑦フライパンにも蓋をして弱火で5分蒸します。5分経ったら18分火を止めて蒸らします

⑧粗熱が取れたら、4~5時間くらい冷蔵庫で冷やして完成です。

参考にさせていただいたレシピの詳細は↓です

フライパンで作る“とろりん豆乳プリン”♪ by ひろみん母ちゃん♪ [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが241万品

 

完成品はこちら

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やや柔らかめのプリンができました。

 

服薬支援ツールとしてはどうなのか?

こちらも、抗生剤と混ぜてみます。

使ったのはクラリス®DSです。

プリンが柔らかいので、食べるというよりは飲むのに近い感じです。

こちらの場合も、苦みに対してはしっかりとマスクしてくれると思います。

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小さいお子さんに、使うにはその1のほうが硬さがしっかりあるので使いやすいかなという印象です。

 

その2は牛乳やゼラチンにアレルギーがある方のためにとやってみました。

 

以上です。

 

手作りプリンの服薬支援情報その1 - 薬剤師オジーの薬の味情報室

 

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